

文学座アトリエ本公演
『肝っ玉おっ母とその子供たち』
作:ベルトルト・ブレヒト
訳:岩淵達治
上演台本・演出:西本由香
日程:2025年5月2日(金)~18日(日)
会場:信濃町・文学座アトリエ
「賢くしたたかに笑ってやり過ごせ」それが肝っ玉おっ母ことアンナ・フィアリングの処世術。
まず生き延びること、生きる為には、まず食うこと、そのために稼ぐこと、そのためには売らねばならない。
戦争は商売を繁盛させる。「競争」「侵略」「消費」「生産」という終わらないサイクル。回り続ける車輪。
生き物が生き物として生まれた時から、他者の命を食って生き始めた時から延々と続くその繰り返し。
そこから逃れることは出来るのか。何かがおかしい、どうにかならないものか、なぜ私たちはこのようにしか生きられないのか。
この『矛盾』を抱えた人間の有様を提示し、批判し、笑い飛ばし、見つめること、それは私たちに許された、微かな反撃の一手だろう。
【あらすじ】
17世紀、ヨーロッパ各国を巻き込んだ30年戦争の戦火の中"肝っ玉おっ母"ことアンナ・フィアリングは三人の子どもたちを連れて、幌車を引いて戦場から戦場へ商売をして暮らしている。
二人の息子は兵隊に取られ、残った娘カトリンとアンナは戦火を潜り抜け逞しく生き抜くが、平和が訪れれば商売が成り立たず、戦況が悪化すれば逃げ惑う日々。
それでもアンナは幌車を引いていく――。
詳細は、文学座HPをご覧ください。